自殺を救ってくれたメッセージ

それは8年前のある日の事でした。

よく行く本屋さんで出会った彼は、最初の印象としてとてもまじめで誠実そうな人でした。
最初彼を始めて観た時の印象は、「いかにも堅そうで話しづらそうな印象だな」といった感じでした。

でも何故か彼がいる空間だけが、何だか違った空気に満ち溢れていたので、その後も何度も会う度に、彼は一体どんな人なんだろう?といった興味を抱くようになりました。

本屋さんで会うといっても、特に話をする訳でもなくただ並んで本を選んでいるといった形だったのですが、側に立っている空気感と、本を手に取る時の彼の仕草から、「この人は本を愛していて、インテリな人なんだ」といった事が伝わってきました。

ちょうど彼と出会った時期というのが私が人生で一番落ち込んでいた時で、心身共にボロボロの状態でした。

そんなボロボロでもう死にたいと思っていた時に、ちょうど本屋さんで自殺に関する本を手に取っていたら、彼が後で自殺してはいけない、といったメッセージを私に送ってきたのです。

そのメッセージがなかったら、私は現在ここにはいなかっただろうと思います。

それからまたしばらくして彼と別な場所で再開したのですが、その時も私が絶体絶命のピンチに遭っていた時でした。

でもその絶対絶命のピンチの時も、彼はまた私を助けてくれました。

私はこの人こそが運命の人だと思ったのですが、私は結婚していたし、彼ももうすぐ結婚するといった時でした。

彼とは結ばれない運命だと感じて運命の神様から何だか見放された様に思い、彼の事を忘れるためにいろいろな努力をしましたが、今度は彼が絶対絶命のピンチの時にまた出会ってしまいました。

どうしてお互いに絶対絶命のピンチの時にばかり気持ちが触れ合うのかわかりません。

どちらにしてもとにかく月日が過ぎるごとに歳を取るばかりで、もう恋愛関係とかいったそんな可愛い事なんて言っていられない歳なので、もういっそ猫になってやろうと思いました。

それ以来猫として生きているのですが、猫になったら何だか彼の事も客観視して分析出来るようになって良かったです。

恋とか愛とかわけのわからない問題に巻き込まれた時には、いっそ猫になるのが一番楽な道だと思いました。

もしかすると私はこのまま一生猫のままかもしれませんが、そんな人生も悪くないなと思いました。

びっくりするくらい優しく誠実な人

20代前半に付き合っていた彼氏はびっくりするぐらい優しく誠実な人なので、この人といつか結婚したい、結婚できたらすごく幸せになれそうだと思っていました。

どんな我儘も笑顔で聞いてくれますし、デート中に椅子をサっと引いてくれたり、荷物を持ってくれたり、私のつまらない話を楽しそうに聞いてくれたりなど、友人たちも羨ましがる彼氏だったんです。

でもある日突然私にある女性からメールがきました。

内容は、彼氏とは同じ会社で働いており、二ヶ月前から付き合っているとのこと、別れてほしいと言われました。

あの彼氏が浮気なんて嘘だろうと信じられず彼氏に聞いてみると、彼氏は真っ青になっていました。

実は半年前から告白されて、しつこくされており、かわいそうだから付き合っていると言うのです。

まったく意味がわからず、それって二股だよね?と言うと、そうなるのかもしれない・・とゴチャゴチャ言っていました。

ものすごくショックでしたが、誰にでも優しい彼氏なのでこういう状態になったのだと思い、別れてくれるように頼んだら別れると言うので、付き合い続けることにしました。

しかし今度は私の電話に二股相手から連絡があり、いつになったら別れるんだと責められ、彼氏は彼女に私と別れると言っていると言う話をするので、びっくりを通り越して声がでませんでした。

誰にも優しい男性って・・ダメだなと勉強になりました。

二股相手の彼女からは、今度別れていないことがわかったら、あなたの家まで言って三人で話し合いをしましょうとまで言われ、ものすごい面倒臭いことになったし、彼氏へ対する気持ちが冷めてしまったので別れました。

それ以来やけになってしまって仕事を休むようになっていき、しまいにはくびになってしまいました。
それから、友人から紹介された遊郭である飛田新地で働くことになっていきました。